くろすけの大空と絆
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くろすけの大空と絆
海上自衛隊機の世界
海上自衛隊の航空機は、固定翼・回転翼ともに洋上から監視する哨戒に対するものが多いのは、周りを海で囲まれている日本ならではで、世界的にもトップクラスの哨戒能力を持っていると言われています(搭乗員・機材とも)
哨戒という言葉は「海のパトロール」との意味で使われていて、哨戒機は海上自衛隊が運用しており、主力はPー3Cであるが、防衛省技術研究本部と川崎重工業が開発し、川崎重工業が製造、海上自衛隊が保有・運用する4発ターボファンエンジンを搭載する固定翼哨戒機であるP-1が順次配備されている。
なお、以前は「対潜哨戒機」「対潜哨戒ヘリ」などと呼ばれていたが、任務が対潜水艦に限らないということで90年代には「対潜」の文字が消えて、現在は哨戒機、哨戒ヘリコプターとなっています。
残念ながら、まだ最新哨戒機P-1の写真がありませんのでこのホームページでは掲載していません。
海上自衛隊航空機の代表的なもの
EP-3C電子戦データー収集機
ロッキードマーチンP-3オライオンは1981年から運用している海上自衛隊の主力哨戒機で、八戸、厚木、鹿屋、那覇の実働部隊に配備されている。
4発ターボプロップ旅客機エレクトラをベースに開発され、アメリカ海軍を含め、世界各国で運用中のベストセラー機である。海上自衛隊では1997年までに101機が引き渡されたが老朽化のため順次退役している。
左写真のEP-3Cは電子戦データー収集機と称されているが、いわゆる海上自衛隊が運用する電子偵察機である。
岩国基地に5機が配備されていて、日本周辺海域で仮想敵国や近隣周辺の諸外国から発せられる様々な電波情報を収集する。
各種アンテナを収容したドーム型のフェアリングがいくつも機体に設置されている。同じく岩国基地にはOP-3C画像情報収集機が5機配備されている。
US-2救難飛行艇
US-2はUS-1Aの後継機として新明和工業が国産開発した機体で遠洋での捜索・救難活動を担う救難飛行艇で、海上だけでなく陸上の滑走路からでも離発着できる水陸両用機(飛行艇)です。
このUS-2はUS-1Aから発展し、グラスコクピットやフライバイワイヤといわれる先進的な操縦・航法システムを持ち、飛行性能も向上 キャビンも与圧され快適性がアップしています。
またプロペラも4枚から6枚に変更されている。
海上自衛隊岩国基地に集中配備されてるが、厚木基地にも通常1機が全身待機しています。
C-130R戦術輸送機
海上自衛隊が、東日本災害対処などのために老朽化の進んだYS-11の後継として購入した中古機。アメリカ海兵隊向けのKC-130Rから空中給油機能を取り除いたもので6機購入。
この写真は岩国フレンドシップデーで飛来したもので、熊本地震への物資輸送人員輸送などを行っていたと思われます。
この手の中型輸送機を海軍で持っている例は珍しく、通常は空軍で運用しますので、この機体を見たときには「いつ配備したの?」正直思いました。
考えてみれば、航空自衛隊の輸送部隊は定期便のほかにもPKO要員として海外で活躍している隊員や物資の輸送で手いっぱいなところがあります。
被災地への物資輸送は、地震の多い日本では多いほど心強いと思われます。
MCH-101掃海・輸送ヘリ
MCH-101はMH-53Eシードラゴンの後継機として配備された掃海・輸送ヘリコプターで、またCH-101は前任のS-61Aを置き換えた南極観測船搭載用の新輸送ヘリコプターでもある。(海自岩国基地に配備されている)
どちらもアグスタウェストランドEH-101を海上自衛隊向けに改修した機種です。
MH-53Eと同様に3発エンジンの大型ヘリで、輸送能力に優れている。
海上自衛隊岩国基地に集中的に配備され、災害時の物資輸送任務などでも使われている。
MHー53E掃海ヘリコプター
シコルスキーMH-53Eシードラゴンは、海上自衛隊がV-107バートルの後継機として導入した哨戒ヘリコプターで、海に敷設(ふせつ)された機雷を除去するための掃海具を曳航する。
1989年から1994年までに11機を受領し岩国基地に配備されている。
西側では最大級のヘリコプターで、メインローターを含むと30mに及ぶ全長を持っており、艦載するためかテールローターが折りたためるようになっている。
掃海のほか、各種輸送任務にも使われている。機体の老朽化にともない、一部のMH-53Eは退役しており、後継機のMCH-101に引き継がれている。
Uー36A訓練支援機
U-36Aは艦艇部隊との電子戦訓練や標的の曳行(曳航)などの任務をする、リアジェット社が作ったアメリカのビジネスジェットを新明和工業が改良した機体です。
このU-36Aがミサイルになり、艦艇部隊に向かってミサイルシーカーや赤外線シーカーを発しながら飛行し、艦艇はチャフ(アルミ箔を細かく切ったものなど)やECM(妨害電波)などでミサイル側(この場合U-36Aですが)のレーダーを無効化する訓練をします。
また艦艇からのミサイルの標的のための曳航目標を積んで飛行したりします。
このU-36Aは6機が1994年までに岩国基地の第91飛行隊に配備されましたが、レジ9202と9203が事故で抹消。そのうちの9202が2003年5月21日 タッチアンドゴーの訓練中に墜落し4名が死亡するという事故がありました。
さて、このU-36Aですが、1985年に導入し そろそろ30年になります。
ミサイルも進化しているわけで、それに対応するためにもそろそろ後継機をという声があるようです。
Tー5訓練練習機
このT-5練習機は、KM-2の後継機として作られた機体で、初飛行1987年4月(運用は1989年)
海上自衛隊では基本操縦課程で使用されている。
生産機数は54機が納入されています。
最大速度は193kt(約357km) 航続距離は945km
航空自衛隊の練習機が前後の座席になっているのに対し、海上自衛隊の練習機はサイド・バイ・サイドといって教官と隣同市に座り操縦します。
理由は、海上自衛隊の航空機は、哨戒機しかり、ヘリコプターしかりで前後の座席配置の航空機を持っていないからという理由になります。
TCー90訓練練習機
TC-90は第202飛行教育隊(徳島基地)に配備されていて乗員は5名
米ビーチクラフト社が開発した小型プロペラ機C-90をベースとする。
TC-90の初号機は昭和48年に就航し初期に導入された機体は退役が始まっているが、それに伴って新規調達も引き続き行われている。
この機体はP3Cを始めとする固定翼機パイロットの養成課程で活用され、とくに管制官から指示をうけ、計器情報だけを基にする計器飛行を習得する訓練で活用する。
これは悪天候で視界がゼロに陥った場合でも安全に飛行するために必要な技術である。
写真の36号機のひとつ前の35号機よりプロペラが4枚に変更されている。