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米軍戦闘機・攻撃機の世界

​世界最強でなければ米軍機と言えない

​「空を制する者は世界を制する」 制空権確保のために、軍用機の研究開発は驚異的な発展を遂げている。いっさいの妥協を許さず作られる戦闘機や攻撃機。

​その性能の高さや攻撃力・破壊力の凄まじさには驚愕させられる。軍の正式採用にあたっては、多くの課題が与えられ、各航空・兵器メーカーは数千億円の開発費をかけて熾烈な競争を展開し、すべてのハードルをクリアし勝ち残ったものが軍の主力航空機として採用される。それはまさに科学の粋を集めたテクノロジーの結晶と言える。

​F/A-18F スーパーホーネット

VFA-102 F/A-18F

​VFA-102ダイヤモンドバックス  空母ロナルド・レーガン搭載機

表紙の写真(上)F-14トムキャットを継ぐ機種であるスーパーホーネットは、初代のF/A-18ホーネット(レガシーホーネット)に設計変更と改良を加えて、その作戦能力を大幅に向上させた機種である。

スーパーホーネットはそのベースとなった初代ホーネットの役割を受け継いだ多用途戦闘機で、そのことは戦闘攻撃機を示す「F/A」が使われていることでも示されている。

また部隊名称にも戦闘攻撃機飛行隊である「VFA」が用いられており、今日アメリカ海軍の第一線戦闘力からは戦闘飛行隊(VF)や攻撃飛行隊(VA)ではなく全部隊がVFAになっている。

スーパーホーネットは優れた多用途機だが、何でもかんでも超一流というわけではなく、航空母艦のいち航空戦力として任務を担った時にこそ、多ユニット(E-2Cやイージス艦)と協力してこそ本来の能力を発揮することが出来る。

​F-16ファイティングファルコン

第7空軍 F-16 90710

​第7空軍(在韓米軍基地オーサン) シリアル90710

F-16は、遷音速(せんおんそく)と呼ばれる速度域でのドッグファイトを目的としてジェネラルダイナミクス(現ロッキードマーチン)が開発し、世界的なベストセラー機となった第四世代ジェット機である。60年代後半、それまでのミサイル万能神話が崩壊し、制航空戦闘に重点を置いた機体の開発が急がれた。その結果誕生したのが高い火力と機動性を有するF-15だったが、大型化した機体と複雑な電子機器の装備により生産コストは3000万ドルに達する高額なものとなり、配備はなかなか進まなかった。

そこでF-15よりも生産コストが低く、稼働率が高い制空戦闘機を組み合わせるという「ハイ・ロ―ミックス」構想のもとに軽量戦闘機が開発されることとなった。F-16は当時の最新技術を駆使した斬新な設計で電気信号をワイヤー(電線)で伝送するフライ・バイ・ワイヤ―を取り入れるなど斬新な仕様となっていて、さらにF-15と同じ高出力エンジンと軽量な機体のため推力も発展性に富んでおり、攻撃機としても活躍している。

​F-15 イーグル

テールレターZZ(嘉手納)AF78 シリアル491

ちょっと古いF-15で千歳基地の日米合同演習で撮影したもの。

F-15はアメリカ空軍などで運用されたF-4の後継機として開発され、その後30年以上にわたり「世界最強の戦闘機」として空中戦での勝利を至上命令とする戦闘機として、アメリカ空軍のみならず、日本やイスラエル、サウジアラビアでも運用されている双発の大型制空戦闘機であり、F-22の配備が始まった現在でもF-15が優秀な戦闘機であることには変わりない。

その開発は60年代半ばからスタートし、67年モスクワで行われた航空ショーでソ連がMig-25を始めとする多様な新世代機を発表し、西側諸国に大きな衝撃を与えた。これ受け空軍は航空機メーカー8社と契約を結び、新型戦闘機の研究を推し進めた。そして69年マクドネルダグラス社の設計した広い面積を持つ双発のジェット戦闘機の試験を行い、72年の第1号機の完成に至った。

​生産されてから30年以上経った機体だが、電子機器を含めてアップグレードしているので、性能はいまだに世界最高水準にある。

​A-10サンダーボルトⅡ

​テールレター OS(オーサン) AF78 685 

対地上部隊戦に特化したアメリカ空軍初となるCAS(近接航空支援)専用機としてフェアチャイルド・リパブリック社が開発した航空機。

その堅牢さと強力な火器により、多くのパイロットから信頼されてきたA-10だったが、その後 航空戦闘能力を併せ持つF-16や戦闘ヘリなどの台頭により、近接航空支援能力しか持たない同機の活躍する機会は減少していった。

しかし91年のイラク戦争では、対戦車ヘリが砂漠環境での機械的トラブルに悩まされる中、敵装甲車両の撃破に活躍!!

装備の近代化を図るホッグアップ計画なども実施され、量産改良型のA-10Cが

​配備されることとなった。

A-10は低空低速で飛ぶために敵からも狙われやすく、そのために装甲は非常に丈夫に作られていて、23mm口径の徹甲弾などの直撃にも耐えるのと、

二重化された油圧系と機械系による操縦系統により、パイロットの生存性も非常に高いものとなっている。

AV-8b​ ハリアーⅡ

AV-8B ハリアーⅡ
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