くろすけの素晴らしき猫の世界
Wild cats of the world
中型・野生猫の世界
福山市動物園 サーバル
中型野生猫としてはサーバル、ウンピョウ、カラカルといったものだが、このホームページとしての都合であり、種の分類ではありません。
おおむね体重が２０ｋｇ前後で分類したものであり、ヤマネコより大きくてライオンやトラなどの大型ネコ科動物より小さいものとの区分といたしました。
耳の房毛が美しい野生猫 カラカル
カラカルの顔立ちはネコに近いので親近感を抱くが、体長は最大で約９０センチで体重は約２０ｋｇにもなる。大型犬（盲導犬で使われるので有名）ラブラドールレトリバーの成犬が体長５０～６０ｃｍとされるので、カラカルは個体によってはそれより大きいことがある。
たしかに、カラカルくらいのネコ科動物になると迫力満点である！！
この写真では切れていて見れないが、耳の先端にある長い房毛が特徴で、細く長い四肢と短い体毛視覚的にも筋肉質な身体など精悍なイメージがある。このカラカルは警戒心が非常に強い。
また乾燥してた土地を生息域にしていることもあり、水を長期間飲まなくても生きていられるとされ、その場合は水分を獲物の体液から得ている。
カラカルの生息地はサハラ砂漠以外のアフリカと中東、東南アジアに 分布していて、地域の砂漠化と耕作地の拡大によって生息域を狭めつつある。
日本では羽村市動物公園（東京都）、大内山動物園（三重県）、東山動物園（愛知県）、そしてこの写真を撮影した広島県の福山市動物園の猛獣ゾーンで見ることができます。
高い聴力と運動能力のサーバル
サーバル（スペイン語で猟犬の意）昔はサーバルキャットとよんでいたが、いまはサーバルで統一されています。
外見上の特徴は耳が非常に大きく頭の上に狭い間隔で並んでいることである。個体によっては体長が１メートルににもなるが、四肢が長く体形は細くて、体重は９～１５ｋｇほどである。
地上性だが木登りや泳ぎも上手で、垂直ジャンプなら２メートル、 水平なら４メートルに達する跳躍力を誇る！！もちろん聴覚も優れていてその耳は地中のネズミの動きを探知すると言われている。
かわいらしい顔立ちだが気性が荒く、イヌを倒すこともあるという。
狩りの方法は茂みなどを利用して身を隠しながら獲物に近づき、強力な跳躍力で一気に襲い掛かる。垂直に跳んで鳥を捕まえたり、ネズミやウサギなどの小動物でも跳躍して真上から襲ったりする。
サーバルの生息地はアフリカ中部からサハラ砂漠以南から南アフリカのサバンナ、背の高い草が生い茂る草原や川辺に繁殖する葦原などに棲んでいる。
写真は福山市動物園の猛獣ゾーン
走る速度は陸上動物ナンバーワンのチーター
ネコ科動物の中で独自の進化を遂げたチーターは、陸上で最速の哺乳類であり、時速１１０キロものスピードを出すことが出来る。
体躯はスピードを追求したもので、頭部が小さく細く長い脚と胴体が特徴。ネコ科動物では少数派の爪が出っぱなしで、走るときにはその爪がスパイクの役目をし、いかなる草食動物よりも速く走ることができ、５０％という高い狩りの成功率でサバンナの厳しい生存競争勝ち抜いてきた。
チーターは昼行性で、アフリカのサバンナや半砂漠などに棲み、オスは血縁関係のある兄弟などと群れを形成してなわばりを作って生活する。メスは単独で生活し、木や茂みに放尿してその臭いを嗅ぎつけたオス鳴き声をあげながらメスを追跡して交尾する。幼獣はブチハイエナやライオンなどに捕食されることがあり、またほかの要因もあって死亡率が高く成獣になる確率は５％ほどしかない。
チーターはヒョウによく似ていて間違われることがあるが、チーターにはティアーズマークと呼ばれる目の下に黒い線が入っている。
ネコ科動物で最も長い犬歯をもつウンピョウ
ウンピョウは漢字で雲表でその名の通り雲のような模様の黒い斑点がありそれが名前の由来となっている。生息地はインド、スマトラ島、ボルネオ島、タイ、中国、ネパールなどのアジア南東部に分部。
雲表はヒョウ属のなかでは体躯が小さく、同派長くて脚が短い。
その姿はなんとなくネコのマンチカンに似ていると思う。
頭部は大型で細長く、あごが発達していて、ネコ科動物のなかでも、からだの大きさに比べて犬歯が非常に鋭く長い。分類としてはネコ属とヒョウ属の中間に位置すると考えられている。
ウンピョウは飼育下では１～５頭が生まれた例があるが、野生のウンピョウはめったに見ることができず生体の多くは謎に包まれている。
多くのネコ科動物が木登りを得意とするが、ウンピョウはそのなかでもトップクラスであり、大きな前足と鋭い爪を器用に使い、大きな枝に逆さまにぶら下がることもある。
足の裏は幅が広く、長い尾はバランスを保つのに役立ち、視力も非常に優れている。国内では旭山動物園、よこはまズーラシア、高知県ののいち動物公園で見ることができます。